子育てをしている中で「うちの子、何かが違うかも」と感じた経験はありますか?
- コミュニケーションがうまくとれない
- 言いたいことが伝わらない
日常生活の中で「あれ?」と思うことです。
それは小さな不安感を抱く瞬間でもありますが、「うちの子、何かが違うかも」という「あれ?」は気づきのチャンスだということでもあります。
お子さんを愛するからこその「直感」でもあり、次のステップに進むことができるチャンスともいえます。
この記事では、3歳で発症した小児がんの闘病や、7歳で発達障害と診断を受け、二次障害を発症し引きこもりになった子どもとの波乱万丈の経験から、
- うちの子、何か違うかもと感じる時は?
- 気づきの特徴は?
- チェックリストはある?
- 相談できる場所は?
- うちの子の場合の体験談
などについてご紹介します。
「うちの子、何かが違うかも」と感じるとき
「うちの子、何かが違うかも」と感じることは、だいたい保育園や幼稚園、小学校などの集団活動が始まった頃からが多くなります。集団の中にいるお子さんの行動や、ほかのお子さんと比べてしまいがちです。
こういう時に「あれ?うちの子って何かが違う?」と、とてつもなく不安になりますよね!はじめは「気のせいかも」と思えても、だんだん不安感が強くなっていきます。
育児書などで「発達の目安」を目にしたり、同じ年齢のほかの子と比べたりして、わが子の発達に心配や不安を感じたことがあるという保護者の方は少なくありません。「よその子はもうつかまり立ちができるのに…」「いつになったら言葉が出るのかしら…」など、気にし始めると心配は尽きません。でも、子どもはみんな同じ発達をするわけではなく、発達の早い子もいれば遅い子もいます。「発達の目安」に示されているのはあくまでも平均的な子どもの姿に過ぎませんし、「生後●カ月までにこういう発達をしていなければならない」といったノルマでもありません。「発達の目安」に合わせることを目指すよりも、お子さんの特性に合わせた育て方を考えていくことの方が大切です。
引用元:お子さんの発達が気になる方へ
お子さんの発達に、心配や不安がある時は一人で悩まないでください。まずは自治体の発達相談窓口、地域の発達障害者支援センターや保健センターに気軽に相談してみましょう。
集団の中で、一人だけ別行動をしている
「うちの子、何かが違うかも」と感じるというのは、集団の中にいる子どもを見る機会が増えてからが多いのではないでしょうか。家庭の中の子どもは、多少のトラブルはあっても個性あふれる性格なのかなと思えます。
- 決められた課題などに、一人だけ別なことをしている。
- 課題をするように促すと、かんしゃくが起きる。
- 説明をしても、なかなか伝わらない。
保育園や幼稚園、小学校でのお遊戯会や学芸会の演目などで、一人だけ違う行動をしているのを、先生に促されては、泣いたりかんしゃくを起こしている状況を想像してみてください。
親としては焦るんですよね~。同年齢の子どもと、同じ行動ができないことを目の当たりにした瞬間でもあります。心が、チクチクし始めますよね
じっとしていられない
子どもが「じっとしていられない」のは、あたりまえのことでもありますね。あの手この手を使って、その場にいるようにとするものですが「うちの子、何かが違うかも」と感じるときの「じっとしていられない」は少し違います。
- 自分の椅子に座っていられない。
- 落ち着きがない。
- 飽きるのが早く、走り回る。
- 注意力が散漫で、気が散りやすい。
あの手この手を使っても全くうまくいかない場合が多く、集団の中ではひと際目立ちます。そうなると冷や汗が止まらなくなりますよね。
同年齢のできることができない
育児書や先輩ママなどから「○歳にはできるようになる」という一般的な目安の情報や、「あの子はできるのにうちの子はまだ…」なんて不安になるときに「うちの子、何かが違うかも」と感じますよね。
- ことばの発達
- 行動の発達
- コミュニケーションの発達
ことばが遅れている、文字が読めない・書けないなどや、日常生活でのさまざまなことが自然にできるようになることが遅れていると感じるときです。
できる、できないには個人差が大きくあるので難しいですよね。子どものペースがあるとは思いつつも、「なんでできないの?」と不安感は大きくなります。
言いたいことが伝わらない
日常生活の中で「やめてほしいことを注意するとき」などに、つい「ダメッ!」という言葉が出てしまいがちですが、でもなぜ駄目なのかを説明しなければ、理由がわからないということがあります。その理由を説明しようとしても伝わらないことが多くなると、「あれ?うちの子、何かが違うかも」と思うきっかけにもなります。
- わかりやすい言葉で話をしても伝わらない。
- 注意してもやめられない。
例えばスーパーに行った時に、
- お菓子やおもちゃを握ったまま動かない子どもに声をかける。
- お菓子だったら「1つだけ」、おもちゃだったら「買わないよ」と話をする。
- 子どもに伝わらず、かんしゃくを起こして泣きわめく。
これが毎回のお買い物で起きるなど、頻繁に続く場合に「あれ?」と感じはじめ、こういう「あれ?」の積み重ねで不安な気持ちになります。
これは、本当にきついんですよね。スーパーでのかんしゃくはもちろん、その後の家に帰ってからも伝わらずにいるのでイライラしてしまい、買い物が苦痛になります。
チェックリストを利用してみよう
「うちの子、何かが違うかも」と感じてから、「もしかして」「まさか」という気持ちと、「違う違う」「そんなわけない」という気持ちとが、波のように押し寄せては引いていくを繰り返す「心の葛藤」がおきます。そうして1人で悩んでしまうと、子どもにイライラした気持ちをぶつけたり、自分を責めてしまいます。
子どもの様子を見て「ん?何か気になる」という場合は、まずはこの記事で解説されている診断基準とお子さんと比べてみましょう。そして、「やっぱり気になる」とか、「当てはまるんじゃないか」、とか思うことがあると思います。そのときは発達障害の診断をしてくれる小児科・児童精神科・精神科の病院に相談されると良いでしょう。
引用元:【医師監修-診断テスト】子供の年齢別ADHD・発達障害チェックリスト
発達障害の診断をできるのは、専門の医師だけなので、診断を受ける場合は医療機関を受診する必要があります。
参考:発達障害の診断基準DSM-5とICD-10の違いとは?
セルフチェックしてみても、よくわかならくて悩まれる方もいらっしゃると思います。私が経験して感じることは、「日常生活に支障が出るほど困ってる」ということです。
- 何をしても、どうしても伝わらない。
- トラブルが絶えない。
- 子どものかんしゃくやキレる行動にどうすればいいのか全くわからない。
公共機関や医療機関に相談してみよう
「うちの子、何かが違うかも」と感じたときに、大事なのは「一人で悩まない」ということです。一人で悩むとどんどん悪いほうに考えてしまい、それが自分の関わり方のせいかもしれないなどと、自分を責めたりしてしまいます。
診断をおこなえるのは医師(医療機関)のみですので、発達障害についても診断を受ける場合には、医療機関を受診する必要があります。小児科・児童精神科・小児神経科や発達外来などで受けることができます。また大学病院や総合病院などで診断できます。ただ、注意すべき点は、診断がなくても利用可能な支援や福祉サービスはある点です。そのため、現在のお子さまの年齢や困りの内容、現在の支援などから、受診するかどうかについて考えてみる必要はあります。医療機関を受診するかどうかを悩まれる場合には、医療機関以外の専門機関でまずは相談をしてみるという方法もあります。
引用元:発達かも?と思ったら-相談窓口のご紹介|LITALICOジュニア
無料で相談できる専門機関を利用しよう
うちの子の場合
【3歳から】
- 小児がんの闘病生活で病院に入院。
- 長期にわたり抗がん剤治療を続け、強い治療も経験。
- 治療中なども「発達について」特に違和感を感じることはない。
【小学校入学】
- だんだんと集団生活になじめないことや、伝わらないことが増える。
- キレる、かみつく、暴れるなどの行動が頻繁に起きるようになる。
- どうしていいかわからない状態が続く。
- かかりつけの大学病院の医師から、「発達について」は一度も指摘されたことがない。
- 精神的に限界寸前だった私から主治医に「何かが違うのではないか」と相談。
- 当時、発達に詳しい医師がおらず別の病院の紹介なども予約制で、診断を受けるまでかなり時間がかかる。
- 7歳で、ようやく「特定できない広汎性発達障害」と診断。
週2回は、小児科を受診していたので常に病院には通院していました。専門の医師ではないと問題行動を起こす子どもは「わがままだ」と思われます。発達障害に詳しい専門の医師に相談することをおススメします。
》【小児がん】子どものがんの種類や症状、治療法などを解説【うちの子の場合の体験談】
》【発達障害】種類や特徴、特性などをわかりやすく解説します!
まとめ
「うちの子、何かが違うかも」と感じるときは、日常生活の中での出来事から、気づく特徴やポイントがあるということですね。「もしかしたら」「まさか」ともやもやして悩んでしまい不安な気持ちが続くと、その不安感がお子さんにも伝わってしまいます。
「うちの子、何かが違うかも」と感じたら、1人で悩まずに相談してみましょう。早いうちにお子さんの特性に合った支援をすることで、お子さんが何に困っているのかということがわかるようになりますよ。
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